修行体験をして精神を鍛えたらショックを受けました

どうも、たんぐです。

数カ月前なのですが、修行体験に行ってきました。

そこで闇を知ってしまったので共有します。

修行体験は
その名の通り、お坊さんが行ってる修行を体験できるものです。

1泊2日コースと半日コースがあって
「最初から1泊2日はダルそう」と思い、半日コースにしました。

9時から12時までで、料金は9000円。

相場が分からないので、高いか安いかも分かりません。

9時に集合して速攻で体験が始まるのですが、
タイムスケジュールをざっと書くと

    9:00~9:30　雑巾がけ、掃除
  9:30~10:00　滝行
10:00~10:30　読経
10:30~11:00　写経
11:00~11:30　瞑想
11:30~12:00　座禅
12:00~13:00　食事・解散

書いてみて思いましたが、めっちゃタイトなスケジュール。

雑巾がけ・掃除は想像通りの学校でもする”アレ”でした。

その次の滝行。これがマジできつかったです。

1分ぐらい滝に打たれるんですが、シンプルに寒すぎました。

「寒い」を通り越して、最後は痛かったです。

しかも、これは簡易的なものらしくて、本来は5分以上滝に打たれ続けるらしい。

イヤな思い出があるので、逆に本来の滝行に今度行ってみたいと思います。

滝行が終わって体を拭き、着替えを済ませたら、読経と写経です。

何を読んで書くのかは宗教によって異なりますが、
今回は「般若心経」という元々インド語だったものを三蔵法師が翻訳して
世に広まったものを読経・写経しました。

葬儀とかでも唱えられますね。

細かい言葉の意味とかも教わったのですが、「般若心経」がどんなことを伝えてるのかをシンプルに言うと

「世の中ほとんど虚像だから、物事に執着したり、固定の価値観に捉われないようにしよう」

ってことらしいです。

それと同時に

「この世にある全ての物事は変化を続ける」
「でも、本質がどの物事にも存在することは一生変わらない」

ということも伝えてます。

ありがたい言葉ですよね。

僕もビジネスを始めてから、本質的なことを学ぶことに注力してきたので
向かってる方向が正しいと言われてる気がして、自信が持てました。

般若心経については、学びになることが多いので
別の記事でまた書こうと思います。

読経と写経が終わると、瞑想と座禅なのですが。。。。

記憶がほとんどありません。

目を瞑っていましたし、「”無”を貫いてください」と言われたので
ほんとに”無”になってました。

でも、瞑想に関してはやってるうちに自然と気持ちが穏やかになった記憶があります。

今回の修行体験で「これ何の意味があるねん」と最も思ったのが、
瞑想と座禅です。
(これを思うってことは修行の成果出てませんね)

ここまで修行をやってきた段階で感じてたのは、かなりバタバタしてるなーということです。

スケジュールがタイトなので、移動はかなり急ぎ目じゃないと間に合いません。

修行には「心身浄化」の目的もありますが、移動の度に小走りをしていて、
「こんなに急かすように動いてて心身浄化できるの？」と疑問に思いました。

僕のイメージでは、おっとりしてるイメージがあったんですよ。
お坊さんって。

でも実際に修行してみたら、軍隊みたいに忙しないし、イメージとは真逆だったわけです。

まぁ、それで心身浄化したり精神鍛練になるなら別にいいかー
とも思ってたし、

修行とかお坊さんの行動を否定してしまうと、なんだか自分が「悪いヤツ」認定されてしまいそうで意味不明にビビってました。

謎の義務感を抱えながら修行をしていきましたが、想像通りめっちゃ地味で
「お坊さんはこれ毎日やってるのか、、。」と今でも思ってます。

最後の食事では、動物性の食べ物を一切摂りません。

前日に「何か1つは好きな食べ物持ってきていいですよ」と言われてたので、僕は納豆を持っていきました。

盲点だったのですが、納豆のタレにカツオの出汁が入ってたので
納豆だけを食べましたね。

厳しいなー、と思いましたがそれが普通なんだと思います。

てか、めっちゃ写真撮りたかったです。

ピリピリしててそういう雰囲気じゃなかったので断念しましたが。。。

食事はめちゃくちゃ質素で、大地から生まれるものだけをいただきました。

肉、魚、卵、などは一切摂れませんでした。






「この食事続けてれば嫌でも健康になるわ」って感じの食事です。

いわゆる「精進料理」ってやつですね。

気になり過ぎたので「何で動物性のモノは食べないんですか？」と聞いたら

「仏教の教えでは”生き物を殺す”という殺生が連想されるものは食べないんですよ」

とのこと。

これが一番印象的でした。

別世界っぽいですよね。今はベジタリアンとかヴィーガンとか色んな人がいますけど、仏教の教えでそのスタイルを貫いてるのは、ある意味で究極系なのかなと思います。

ここまで修行体験について書いてきましたが、
最後の最後で僕は絶望に突き落とされます。

お寺は駐車場から100段ある階段を上った先にあるのですが、
帰る際に駐車場に車がとめてありました。

レクサスとBMWの2台。

ある程度稼ぎがある人でも、修行体験はやっぱり行くんだなーと思ってました。(そのときは)

僕以外にも修行体験の参加者がいたので「その人たちのなんだろうなー」
と思ってたのですが、

他の参加者はバスで来てたみたいで
駐車場を素通りしてバス停まで歩いて向かってたんです。

「この人たちの車じゃないのかー」と思ったときに
なんだかイヤな予感がしたんですよね。

面倒でしたが、車の所有者を知りたすぎて
もう1度階段を登って、修行体験を主催していた住職と僧侶に

「駐車場に車あったんですけど、誰のですか？」

と聞いたら

「僕らの車ですよ。あ、なんか邪魔でしたか？」

と言われました。

これに僕は面食らってしまって、ちょっとショックでした。

宗教に最も近い存在あるお坊さんが、精神的快楽を得るために高級車を保有してることがショックだったのです。

本当に宗教に救いがあるのであれば、そんなの買わなくてもすでに救われてるし、満たされた人生を送ってるはず。

宗教に一番近い人間(お坊さん、僧侶など)が高級車を持ってるのは、
ある意味で「宗教に救いはないよ」と教えてくれてるようなもんです。

「このお寺の人たちだけが高級車に乗ってたりするのでは？」
と思ったので、他のお寺にも2か所行きました。

もちろん、修行体験をしに。

そこでも高級車は持ってないにしろ、マンションを持ってたりするお坊さんや僧侶の方がいました。

そこで「少数事例ではなく、これが当たり前なんだな」と思いましたね。

そもそも今回の修行体験に参加した目的は、宗教の構造を知るためでした。

ビジネスやってる人なら分かると思うのですが、ある程度のフェーズにいくと、宗教とか歴史・哲学を勉強するかと。

学ぶためには実際に体験したほうが早い、と思ったので
今回は修行体験をしたわけです。

かなり学びになることは多かったです。

一般的な価値観から見る「良い学び」「悪い学び」がありましたが、
別にそんなのは僕からするとどうでもいい。

良いことでも悪いことでも「学べたこと自体に価値がある」ので、
修行体験をして本当に良かったです。

これからも共有できること増やしていきます。

それではー

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